なぜ「政治」というのは、いつの世も、庶民の嘆きをおいてけぼりにするのでしょう。
「東北の被災地の方々は悲鳴を上げ、長引く不景気と高まる失業率、なんとかしてくれよ政治家さん! もう皆さんには期待できないよ!」
これが、我々大衆の、偽らざる心からの叫びではないでしょうか。
幕末。
坂本龍馬、高杉晋作、勝海舟、新撰組……。
動乱の時代に、キラ星の如く出現した英雄たちの活躍に対し、次郎長の残した功績は、けっして大きいとは言えません。歴史の流れの中から見れば、むしろ地味とすら言えないほどの足跡しか残していない、『清水の次郎長』。
しかし、次郎長をめぐる創作が、今日なおも生み出され続けているのは、次郎長が、民の暮らし、東海道の平和を守るために尽力した、『庶民のヒーロー』だからだと思います。
携帯電話やインターネットが普及して、どんなに世界が小さくなろうとも、やはり人間には、自分の目で見えるものしか見えず、自分の耳に聞こえる音しか聞こえないのです。
ならば漠然とした世界平和を願うよりも、家族や恋人に優しくすること、まわりにいる人に思いやりを持って接することの方が、有意義だと思いませんか?
地球上から戦争をなくす事は出来ません。
でも、この舞台に出会った方は、ほんの少しだけ元気になたかね知れない。 そんなことを考えながら、わたしたちスタッフは、この『次郎長』を創ります。 |